5-7 months

妊娠中期(5~7ヶ月)Q&A

妊娠中期(5~7ヶ月)によくある質問、お問合せ、ご相談をまとめました。


01腹帯により腹部に湿疹ができた、市販薬をぬって胎児に影響はない?

影響はありません。あまり湿疹ができるようでしたら腹帯を一時的に中止してみてはどうでしょうか。
ふつうは軟膏でこの時期に胎児に悪影響が出るとは、考えられません。

02車で旅行がしたい

旅行はなるべく近くで、疲れないように計画したほうが良いですね。
ただし安定期だからといって誰もが安定しているわけでなく、無制限に、どこまで行ってもかまわない、というものでもありません。なるべく近い所が望ましく、ゆったりしたスケジュールを立てるのが原則。
交通手段は電車でも車でもかまいませんが、合間に必ず休みを入れること。高速道路を何時間も突っ走るなどは、いただけません。また夏休みなど、例えばディズニーランドのように混雑が予想される所は、避けたほうがいいでしょう。
計画的には医師と相談してみて下さい。また保険証と母子健康手帳は必ず携帯するようにして下さい。

03タバコが止められない。1日何本位までなら大丈夫?

タバコを常用しているお母さんから、小さな赤ちゃんが産まれるということが明らかにされています。早産になって小さいのではなく、子宮の中での発育が障害され小柄な赤ちゃんとなるわけです。
タバコを吸うと赤血球が酸素を充分に運べないとか、子宮や胎盤の血管が細くなって血液の流れを悪くするために、赤ちゃんの発育を阻害するためだといわれています。
このようにタバコが胎児に及ぼす害については明らかになっていますのでタバコは思いきって0本にした方が赤ちゃんのために安心です。もし小さな弱い赤ちゃんが生まれると後になって後悔することになりますから、妊娠を契機に禁煙に踏み切ることをおすすめします。

04 時々胃が痛くなる

子宮が大きくなるにつれて、胃が腸を圧迫して胃炎が起こりやすくなります。食事の量や回数についても工夫する必要があります。消化のよいものを何回にも少量に分けて食べるようにして下さい。
それでも治らないようなら、医師と相談して薬を処方してもらいましょう。

05 少量のお酒は良い?

妊娠中には、なるべく飲まないほうが良いと思います。
妊娠中期にたくさんお酒を飲むと、胎児アルコール症候群といってそのお母さんから生まれてきた赤ちゃんは、中枢神経系、つまり頭の異常を伴うことがあります。お酒は飲みだすとブレーキがきかなくなりがちですから、どの程度なら大丈夫ということでなく、出来るだけ飲まない方が良いと思います。

06 着帯について

腹帯はさらし木綿で作った5~6メートルの長い布をいいますが、最近では着脱に便利な腹巻式、妊婦用ガードルやコルセット等、種類も豊富です。自分にあったものを選べば良いでしょう。
もともと腹帯は日本古来の習慣で、医学的に是非必要というものではありません。妊婦としての自覚と安心感を得られますが、暑苦しくて不快なら無理して着用しなくても。お母さんが用意してくれているようなら着帯式にセレモニーとして付け、後は自分の選択にまかせて結構です。就寝時は腹帯は取っておやすみください。
指導は健診時でも戌の日でも、診察時間内に行っています。

07 パーマをあてたい

妊娠4~8ヶ月位迄に当てるほうが望ましいでしょう。
あまり早い時期はつわりのために匂いも気になりますし、長時間同じ姿勢でいるのもしんどいし、ということで落ちついた時期を選ぶのが良いでしょう。パーマ液の害は心配ないのですが、妊娠すると肌が敏感になり、ヘアーダイ等はできればしない方が無難と思われます。お店の人には妊娠していることを告げておくようにしましょう。

08 マタニティービクスを始めたい

妊婦健診時に医師から許可がでれば参加できます。
体重の多い方や、普段から体を動かすのが苦手な方などにもお薦めします。
友人もたくさんできてストレス解消にもなり、とても楽しいと喜ばれています。

09 車を運転することが多い

特に流、早産の危険があると言われていなければ、心配ないと思います。
アメリカでは、車を自分の足と同じようにつかわないわけにはいかないという社会になっているので、妊婦さんでもどんどん運転していますが、そのために流産などは起こっていないようです。しかしこれも末期には、おすすめできません。
大きなお腹でハンドルを握っていて、急ブレーキをかけたり追突されたりすると、ハンドルがお腹にぶつかって、胎盤早期剥離という危険な状態になることもあるので、末期になったら自分でハンドルは握らず、助手席に乗って他の人に、運転をしてもらうことにしましょう。

10 健診時に逆子といわれた

妊娠中期ではまだ充分自然になおる場合もありますし、逆子体操(胸膝位)をして就寝時は腹帯をはずして楽な姿勢で休みましょう。10ヶ月になっても頭位になおらない時は、外回転をこころみる場合もあります。

11 前回の妊娠中、痔でつらい思いをした

前回、痔や静脈瘤の出た人はたいてい今回も出るものです。
妊娠すると、おおきくなった妊娠子宮が圧迫して血液の流れを妨害するので、体の下の方の部分、直腸や肛門のあたりの血液の流れが悪くなり、うっ血して痔を起こしやすくなります。
また、妊娠中はどうしても便秘に傾きやすく、そのためよけいに痔が腫れてきます。さらにお産の時には腹圧がかかるため、肛門の全周がむくみ、痛むこともあります。
しかしこれは妊娠、出産に伴ういわば生理的なものですから、対象療法で経過をみていると、産後、大きな妊娠子宮による圧迫がとれれば、自然に治るのが普通です。妊娠中から、肛門を閉めたり開いたりする運動を、毎日50~100回程度行っておくようにしましょう。

12 妊婦健診で赤ちゃんが下がっていると言われた

胎児が下がり気味あるいは子宮口が開いて来る、子宮収縮が強くなってくるといった変調が認められた場合は、早産が予想されます。医師から「自宅で安静」「家事制限」と言われたときは、掃除や洗濯、炊事などの家事は必要最小限にして、なるべく横になっている方が良いのです。

13 出血がありおなかも張り気味

早産は、流産に比べて、お母さんの注意で予防できるものです。
そのためにも早産の兆候を早めに見つけることが大事です。頻繁におなかが張っている、おなかが石のようにかたくなっている、出血があった、おりものがとても増えたという時は要注意。急いで診察を受けます。
現在はとてもよい子宮収縮抑制剤があるので、早くケアすれば早産は防げることが多くなりました。

14 腰がだるい

妊娠中期になると、妊娠子宮も相当大きくなり、骨盤内を充満するために腰がだるいというような訴えが起こって来る方もいますが、大抵はいましばらく様子を見ていると、自然に治って起きられるようになってきます。
妊娠体操で腰痛対策をしてみましょう。

15 カンジダ膣炎について

カンジダ膣炎は、カビによる病気(真菌症)の一つです。ふだんは腸管内や皮膚の上に常在しています。糖尿病の女性や、妊娠中期以降、ピルを服用している女性等は、このカンジダにとって住みやすい環境になるのでかかりやすいのです。
妊婦の4人に1人は、程度の差こそあれこの病気にかかっているという報告もあり、生まれてくる赤ちゃんにカンジダ菌をうつしてしまうこともあります。
したがって妊娠中のカンジダ膣炎はしっかり治療をして、生まれてくる赤ちゃんに迷惑をかけないようにしましょう。今の内に良く治療しておきましょう。

16 シャックリのような胎動や、規則的に感じられる胎動について

カおなかの赤ちゃんもしゃっくりをします。そのため胎動がヒクッヒクッとケイレンしているように感じられることがあって、お母さんをあわてさせますが、まず異常ではありません。
またお母さんの大動脈の上にたまたま赤ちゃんがのると、その拍動がおなかの表面にそのまま伝わり、ドンドンと規則的な胎動として感じることも。これも心配いりません。

17 パソコンや携帯の電磁波の影響について

妊娠中のパソコンや携帯の使用については、かつてアメリカの調査で流産との関係を疑われた時期がありましたが、これは現在は否定されています。
心配ならば、電磁波カットのOAエプロンもあるので、使ってみてもいいでしょう。

18 内診後やセックス後の少量の出血について

妊娠すると膣内が充血してくることや、子宮膣部びらんのために出血しやすい状態になっていることがあります。そんなときには内診やセックスによって出血したりするのです。
この場合は心配ありませんが、念のため他に異常がないかどうか確認しておいたほうがよいでしょう。

19 おなかを打った、足をすべらせてしりもちをついた

おなかが大きくなってくると、バランスをくずして思わぬ所で転んだり、周囲のものにぶつかったりするものです。
基本的には、赤ちゃんは羊水の中に保護されているためまず大丈夫ですが、安静にしてしばらく様子を見ましょう。心配なら念のため受診するのもいいでしょう。
ひどいダメージを受けると、胎盤早期剥離や子宮破裂を起こすこともまれにあります。そんな時には急激な腹痛や出血といった兆候が出てきますから、すぐに病院で受診しましょう。

20 体重の増加について

妊娠前から、出産直前までの体重の増加は、10kg前後くらいまでにとどめます。
今は妊婦さんの栄養状態が良いため、赤ちゃんの分と2人分食べなければならない、ということはあてはまりません。
太り過ぎは妊娠高血圧症候群や糖尿病などのトラブルを引き起こすこともあります。
また、赤ちゃんが大きくなりすぎ、お産がスムーズに進まず、時間がかかって難産になることも考えられます。
なおプラス10kg前後は標準体重の人に対しての数値。太りぎみの人は0~5kgにとどめましょう。
逆に以前からやせている人は12kgくらいふえたところで問題はありません。
毎日体重計にのる習慣をつけ、当院でお渡ししている「安産へのパスポート」をつけて、太ったなと思ったら生活を見直し、食事でコントロールする癖をつけて下さい。