当院通院中の妊婦さんを対象に、2025年5月26日より百日咳の予防接種を開始いたします。
予約は5月22日より受付を開始いたします。

百日咳の感染者が全国で増加しています。
大人の症状は主に「2週間以上の長引く咳」や、「突然咳が出て止まらなくなる状況」とされていますが、症状の程度は様々です。

生後6ヶ月以内、特に、百日咳含有ワクチン接種前の乳児への感染例が多く、特に重症化しやすいといわれています。

「トリビック」は百日咳・ジフテリア・破傷風を防ぐ三種混合ワクチン(不活化ワクチン)です。2006年に小児の予防接種用として承認され、2016年から年齢制限なく接種できるように変更されました。
不活化ワクチンは妊婦・授乳中にも安全に接種ができるワクチンです。また、トリビックの添付文書上、妊婦への予防接種が可能です。最近の厚生労働省研究班により、妊婦へのトリビック皮下接種の安全性と乳児への百日咳に対する抗体移行が確認されています。ただし、現時点では、妊婦へのトリビック皮下接種による乳児百日咳の重症化予防効果は証明されていません。

参考文献
・日本産科婦人科学会 「乳児の百日咳予防を目的とした百日咳ワクチンの母子免疫と医療従事者への接種について」

接種対象当院通院中の妊婦さん
※ワクチン入荷数が限られているため、申し訳ありませんが他院出産予定の方は接種できません。
接種時期妊娠27週〜36週
投与方法皮下注射、1回投与
リスク・副作用注射部位の痛み、腫れ、赤みが出ることがあります。まれに発熱、倦怠感、アレルギー反応(発疹、かゆみ)などが起こる可能性があります。極めて稀にアナフィラキシー(重篤なアレルギー反応)を起こす場合があります。
費用5,000円(税込) (任意接種、自費)
持 ち 物母子手帳
ご 予 約外来受診時、または、お電話で予約ができます。
06-6722-4771(代表)
妊婦健診と合わせてのご予約も可能です。

※全国的にトリビックの需要が急増しており限定出荷となっています。
 接種を希望されても納入状況によってはお断りする場合もありますので予めご了承ください。

当院では、RSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ)と3種混合ワクチン(トリビック)の接種間隔を1週間以上空けることにしています。 詳しくは、産婦人科外来、または、お電話でお問合せください。