ハローベビー小阪 | 小阪産病院

2. Q&A

Q.分娩監視装置というものがあるときいたのですが、いったい何を調べる装置ですか?また、いつ、どんなふうに使うのですか?

A.お母さんのおなかに固定した2つのマイクロホンで、胎児の心臓の音と子宮の収縮状態をキャッチして、胎児心拍数曲線と陣痛曲線を2本のグラフに記録する装置のことを分娩監視装置とよんでいます。これによって、陣痛のおこり方や胎児の健康状態を知ることができ、安心してお産を乗りきることができます。お産で入院された時に、まずこの装置によって胎児の安全を確かめます。
その後も必要に応じてグラフをとり、分娩体位になってからは赤ちゃんが生まれるまでずっとグラフをとりつづけます。
お母さんのおなかの中から外界へでてくるまで、たった数10センチの移動にしかすぎないお産ですが、人生における最も短く、最も危険な旅路とさえいわれています。分娩監視装置は、いわばこの旅路を安全に導くためのレーダーなのです。

Q.私はさかごだと言われて矯正体操をしているのですがまだ治りません。帝王切開になるのでは?と心配です。

A.さかごの場合は帝王切開をしたほうが安全です。妊娠の半ばごろにはさかご(骨盤位)のことが多いのですが、お産の頃にはだいたい5%ぐらいまで減ってきます。
さかごの体操は、赤ちゃんの位置を自然に頭位に治す手助けをするわけですが、治りにくい場合は1~2日入院してもらい、点滴をして子宮の緊張をとり、外側から回して治す方法もあります。医師とよく相談してみてください。

Q.分娩予定日を1週間すぎてしまいました。赤ちゃんがどんどん大きくなって生まれにくくなるような気がして…。大丈夫でしょうか?

A.予定日ごろになると、胎児の発育はほとんどストップしてしまいますから、ご心配のようなことはありません。むしろ子宮の口がだんだん柔らかくなって出やすくなっていきます。定期的に受診して胎児が元気でいることを確かめながらできるだけ自然の陣痛のくるのを待つようにしましょう。
あせらずに、よく歩くことがいいでしょう。分娩予定日より前3週間、後2週間の間に生まれるのを正期産といい、それより早いと早産、おそいと過期産といっています。基礎体温で排卵日がわかっていたり、妊娠初期に超音波検査で予定日を確かめた場合、2週間以上おくれることはほんの3%ぐらいしかありません。ほとんどの方はそれまでにお産になるのですから、1週間程度おくれてもゆったりした気持ちで待ちましょう。

Q.心配していたお産も昨日無事すみました。さっきトイレにいったときに膣から何か出てきてびっくりしました。さっそく処置をしてもらい、寝ているのですがいったいどうなっているのでしょう?

A.お産のあとは膣や子宮を支えている組織がたいへん柔らかく伸びやすいので、時には子宮が下がってその一部が出てきてしまうことがあります。子宮下垂あるいは子宮脱と言われています。
そのままにしておくと将来、手術をして直さなければならないこともあるのですが、産後の早い時期ならガーゼをつめて寝ているだけで治ってしまうことがほとんどです。2~3日辛抱して寝ていてください。

Q.明日は無事退院できることになり喜んでいたら赤ちゃんだけは黄だんが強いので2~3日預けるよう言われました。何か病気があるのでしょうか?

A.お家のほうでもみなさんがお待ちかねでしょうにそれは残念です。赤ちゃんは程度の差はあってもみんな黄だんは出るのです。そのほとんどは生理的黄だんといって心配のないものです。
ふつうは退院のころまでにはその黄だんも消えかかっていることが多いのですが、中には貴女の赤ちゃんのようにまだかなり残っていることもあります。2~3日もすれば赤ちゃんもずっと楽になり、安心して帰れるようになりますからしばらく待ってあげてください。
退院後も母乳性黄だんといってなかなか消えないことがあります。まず心配はありませんが、あまり黄色いようでしたら電話でご相談ください。もし、便の色が、黄色や黄緑色でなく、白や灰色の場合は便を持って、受診しましょう。

Q.乳腺炎とは?

A.お乳が赤くなって、しこりができ熱をもってきた状態をいいます。
乳腺炎になったらマッサージや搾乳するのはやめて安静にし冷やすことが大切です。温めることにより症状を悪化させることになりますので、お風呂・シャワーはやめてください。
治っていく段階で医師と相談し、マッサージ、搾乳を再開し、授乳は体調に合わせて行いましょう。絶対に母乳だけで赤ちゃんを、育てたいと思っておられる方も沢山いらっしゃると思いますが、乳腺炎になったときはまず治すことから考えていきましょう。
ちょっとおかしいかな?と思われた時は自分で判断しないで、すぐに受診されることをおすすめします。

Q.もうそろそろ産後1ヶ月になるのですがまだ時々赤いおりものがでます。家庭医学の本では20日で出血はなくなると書いてあったのですが、どこか悪いところがあるのでしょうか?

A.お産や産後の経過に特別の異常がなくても1ヶ月健診のときにまだ少し出血している人はかなりあります。子宮が完全に回復するには平均6週間かかるといわれています。1ヶ月で止まっていなくても心配する必要はありません。1ヶ月健診後2週間ほど様子をみて、まだ続いているようでしたら受診してください。
それから一度完全に止まったようにみえてもまた時々出血する方がよくあります。 妊娠中は活動を休んでいた卵巣がまだ完全に復調していないためのことが多いようです。ほとんどの場合心配いりませんが、たびたび続くようでしたら一度受診してください。

Q.近く3人目の子供を出産します。産後すぐ卵管結紮術(避妊手術)を受けられますか?また、入院期間はのびるのでしょうか?

A.正常分娩の場合、産後2~3日後にへその少し下を2cmほど切開すると、卵管結紮術を行うことができます。
翌日から普通に動ける程度のごく小さい切開ですから、入院期間はのびても1~2日ぐらいです。帝王切開の場合は手術時に避妊手術も同時に行うことができます。


3. 赤ちゃんはお風呂が大好き、おふろのいれ方



1. 赤ちゃんのために
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