薬の服用については自分の判断で服用したり中止したりせずに必ず主治医に相談しましょう!
●サプリメントや漢方薬なども影響があるものもあります。
●湿布剤や塗り薬にも使用しないほうがよい成分を含む薬剤があります。
●他科へ受診の際は、妊娠していることを必ず医師に告げましょう。
何事もなく妊娠期間をすごされた方でも先天的な異常は、3%(100人に3人くらい)の割合であると言われています。
お薬が原因の奇形は全ての奇形(100人に3人)の約1%と推測されています。つまり10000人に2人(0.02%)になります。非常に少ないのですが、人での安全性を確かめる事ができないため、安全であると言い切れないのです。
妊娠月数 | 1ヶ月 (0週0日~3週6日) 最終月経の開始日を0週0日とする |
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週数 | 0 | 1 | 2 | 3 |
影響度 | (受精)無影響期 | |||
児の発育 | 細胞の増殖 | |||
基本的に薬の影響はないといわれています |
妊娠月数 | 2ヶ月 (4週0日~7週6日) |
3ヶ月 (8週0日~11週6日) |
4ヶ月 (12週0日~15週6日) |
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週数 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
影響度 | 絶対過敏期 | 相対過敏期 | ||||||||||
児の発育 | 器官の形成 中枢神経、心臓、消化器、四肢など 重要臓器が発生・分化し 基本的な形が完成します |
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この時期に多い質問 Q:妊娠に気づかないで市販の薬を飲んだのですが、大丈夫? A:妊娠に気づかないまま市販のカゼ薬や鎮痛剤を飲んでしまうケースがとても多い時期です。 妊娠の可能性があるときは薬の服用は慎重であるべきですが、飲んでしまった場合でも市販薬の通常の服用で問題になるような事は少ないのですが心配な場合は薬剤師にご相談ください。 |
中期 | 後期 | |||||
妊娠月数 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 7ヶ月 | 8ヶ月 | 9ヶ月 | 10ヶ月 |
影響度 | 胎児毒性期 | |||||
児の発育 | 体の成長、機能的発達 | |||||
■奇形の心配はほぼありませんがなるべく、安全な薬(新薬ではなく、これまで妊婦も使用した実績のある薬)が処方されます。 ■妊娠後期の解熱・鎮痛剤は注意が必要です。 ■胎児毒性(ほとんどの薬は胎盤を通過して胎児にも影響を与えますが、胎児の成長に大きく影響する場合を胎児毒性といいます。)は妊娠初期よりも後期から分娩に近いほど影響がでやすい薬もあります。 |
母乳には多くのメリットがありますが、お母さんがお薬を使用している場合は、母乳を赤ちゃんにあげて良いのか?赤ちゃんへの影響が気になります。
お母さんがお薬を使用すると、ほとんどの種類のお薬は母乳中に移行するといわれています。
でも、ほとんどのお薬は、「母乳中に移行はするが、その量は非常に少ない」ことが知られています。
ですから、お薬を飲んでいるお母さんが、必ずしも母乳をあげることを諦めなくてはいけないわけではないですし、また母乳をあげるために必ずしもお薬をやめる必要があるわけではありません。
個々のお薬についての十分な情報をもとに、医師や薬剤師と相談しながら決めていくことが大切です。
Q.服用した医薬品は何でも母乳に移行するの?
A.ほとんどの薬剤は、母乳に移行することが知られていますが、その量は母親の投与量の1%未満とされています。
従って、母乳をとおして赤ちゃんに害がでる可能性は低いと考えられます。
Q.お薬を飲んだあとは何時間くらいすれば授乳してもよいのでしょうか?
A.時間を空けられるのであればより長いほうが薬の影響は少なくなります。
しかし、そういうわけにはいきませんので、お母さんの体内でお薬の血中濃度の高くなる時を避けるため、
《授乳の直後にお薬を飲む》
《赤ちゃんの最も長い睡眠の前にお薬を飲む》
《人工乳や離乳食と併用の場合はお薬を飲んだ後はそちらを利用する》
などの方法があります。
Q.授乳中の場合は?
A.お母様の病気の治療にお薬が必要な場合もあります。
医師は授乳していることがわかれば、できるだけ安全な薬を選んで処方しますので、ほとんどの場合授乳を続けられますが、生後まもない時期や、お薬の種類によっては授乳を中止するよう指導される場合があります。
医師には授乳中であることを必ず伝えて相談しましょう。
薬の害を心配しすぎて自分だけの判断で母乳を中断しないようにしましょう。